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分籍とは?分籍の手続き方法と必要書類を解説してみた

おかたづけ便|佐藤みなと 毒親からの自立

分籍(ぶんせき)という制度を知ってますか?

この記事で紹介する「分籍の手続き方法」を実践すると、誰でも迷わずに分籍の手続きができます。

なぜなら、私自身が実際に分籍の手続きをしたからです。

この記事では「分籍の手続き方法」だけでなく、分籍の手続きで必要な書類も紹介します。

記事を読み終えると、分籍の手続きを実際にするか検討できたり、実際に手続きするときもスマートに対応できます。


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分籍とは?

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍とは、あなたひとりだけが登録されている戸籍を作る法的な手続きのことです。

戸籍は家族単位作られています。多くの場合、現在あなたが登録されている戸籍には、筆頭者(戸籍のリーダーのような存在)として父親、その次に同居者が登録されています。分籍では、その戸籍からあなたの戸籍だけを取り除きます。

なお、法務省の「戸籍統計」によると、2020年度の分籍届出者数は29,382人。同年の日本の人口は約1.2億人なので、分籍する人は少数派といえそうです。


佐藤みなと
佐藤みなと

少数派だからといって、分籍してはいけない…ということではありません。それぞれに事情があるはずなので、必要に応じて手続きをしましょう!


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どんな人が分籍の手続きをするのか?

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍の手続きをする人は、下記のどれかに当てはまる人です。


  1. 結婚する人
  2. 離婚する人
  3. 引っ越しをする人
  4. 自分で分籍の手続きをする人


これだけだとわかりにくいので、それぞれ理由もあわせてご紹介します。


結婚する人

結婚によって、あなたとパートナーが登録された戸籍を作るからです。

日本ではまだ夫婦別姓が認められていないので、役所に婚姻届を提出すると、夫が筆頭者の戸籍に入ります。すでに筆頭者が分籍していた場合は、パートナーが筆頭者の戸籍に追加されるだけなので、新しい戸籍は作られません。

近年増えている事実婚の場合は役所に婚姻届が提出されていないので、あなたとパートナーの戸籍は別々です。


離婚する人

離婚によって、あなたとパートナーがそれぞれの戸籍を作るからです。

離婚後の戸籍は、下記2つの方法のどちらか好きなほうを選べます。


  1. 元の戸籍に戻る(家族も登録されている戸籍に戻る)
  2. 自分ひとりの戸籍を作る(分籍をする)


元の戸籍に戻ると、離婚歴も登録されます。「再婚したときに離婚歴がバレたくない!」「戸籍を入手するときに”離婚”の文字を見たくない!」などの場合は、分籍を選ぶのが無難です。


佐藤みなと
佐藤みなと

私は、離婚してから元の戸籍に戻りましたが、数年後、毒親と絶縁するために分籍の手続きをしました。結果論ですが、毒親育ちは分籍を選んだ方が、毒親との関係も見直しやすい感はあります。


引っ越しをする人

戸籍に限らず、公的書類が必要になったときに、時間も労力もかかるからです。

公的書類を取りに行く機会は限られています。ですが、いざ「取りに行こう!」となったら、そのためだけに仕事を休んだり、休日に時間を作ったりしなければいけません。郵送対応もしていますが、返信用封筒を用意するなど、手間がかかって面倒です。

特に戸籍登録地と現住所地があまりにも遠い場合は、分籍しておいた方が手続きをするときにのちのちラクだったりします。


自分で分籍の手続きをする人

結婚、離婚、引っ越し以外の理由があるからです。「毒親から逃れたい!」と考えて分籍する場合も、この分類に当てはまります。

この理由で分籍をする場合、申請者本人が下記のどちらかの条件を満たしていなければなりません。


  1. 戸籍の筆頭者およびその配偶者以外
  2. 20歳以上の成人


この記事を読んでいる方のうち、20歳以上の独身の方であれば誰でも分籍の手続きができます。


佐藤みなと
佐藤みなと

分籍の手続きをするときに、窓口の職員に分籍の理由を聞かれることはありません。淡々と手続きに臨めばOKです。


分籍の手続き手順

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

「分籍をする!」と決めたときの分籍の手続き手順は以下のとおりです。


  1. 住まいのある市区町村の役所へ行く
  2. 戸籍課の窓口で手続きを行う


住まいのある市区町村の役所へ行く

分籍の手続きが行えるのは役所のみだからです。

「住まいのある市区町村名」と「役所」と検索バーに入力してインターネットで検索して、所在地や開庁時間を確認してください。

ただし、分籍の手続きは平日にしか受け付けていません。お仕事などで予定が入っている場合は予定の調整が必要です。

なお、手続きの所要時間は、余裕をもって1時間くらいを見ておくと安心です。手続きに行く日や時間帯で大きく違うので、注意してください。


佐藤みなと
佐藤みなと

私は平日の午前中に手続きに行き、所要時間は30分くらいでした。手続きを早く済ませたい場合は、午前中の早い時間に行くのが無難です。


戸籍課の窓口で手続きを行う

分籍の手続きはあまり行われていないからです。

戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)などの書類を入手するときは、記入スペースに置かれている申請書を記入、収入印紙を買ってから窓口へ行き手続きをします。しかし、分籍届の申請書は申請書の記入スペースに置かれていません。

まずは、窓口か案内の職員に分籍の手続きを伝えてください。職員の指示にしたがって、申請書を記入したり手続きを勧めたりします。


佐藤みなと
佐藤みなと

私が分籍をするために対応窓口を聞いたときは「何の手続き?」と思っていそうな職員もいました。分籍の手続き自体があまり行われないようなので、温かい目で接してください。


分籍の手続きで用意するもの

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍の手続きで用意するものは以下とおりです。


  • 分籍届 1通
  • 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本) 1通
  • 届出人の印鑑(認印でOK)
  • 届出人の本人確認書類


分籍届と戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)は住まいにある役所で入手できるので、役所へ行く前に用意しなくても大丈夫です。かならず持って行かなければならないものは、印鑑と届出人の本人書類です。

本人確認書類は、下記いずれかに当てはまるものを用意します。


  • 自動車運転免許証
  • パスポート(旅券)
  • マイナンバーカード
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 在留カードまたは特別永住者証明書
  • 療育手帳
  • 身体障碍者手帳
  • 公官庁が発行した免許証、許可証、資格証明書で、本人の写真が貼り付けられているもの


なお、戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)は発行手数料がかかります。支払方法は現金のみ対応なので、キャッシュレス生活をされている方は注意が必要です。


分籍で使う戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)の入手方法

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)の入手方法は下記のとおりです。


  1. 本籍地の役所に取りに行く
  2. 本籍地の役所に郵送で取り付ける
  3. 本籍地の行政サービスセンターに取りに行く
  4. コンビニで購入する


それぞれの方法のメリットとデメリットもあわせてご紹介します。


本籍地の役所に取りに行く

平日に時間が作れる場合におすすめの方法です。

手続きをしに行った日のうちに入手できるのがメリットです。しかし、開庁は平日のみなので、平日に仕事など予定が入っていると予定の調整が必要です。一人暮らしなどで本籍地(実家)から遠方に住んでいると、ちょっとした旅行のように時間も労力もかかって非効率です。


佐藤みなと
佐藤みなと

予定を調整して、本籍地の役所と現住所地の役所を「はしご」すれば、分籍の手続きを1日で終わらせることもできます。


本人が本籍地の役所に郵送で取り付ける

本籍地の役所に直接行けない場合におすすめの方法です。

平日に役所へ行けない、本籍地が遠くて行けない人にとってメリットです。しかし、戸籍事項証明書(戸籍謄本)が届くまでに時間がかかります。事前に書類をそろえて本籍地の役所へ送付しなければいけないので、手間がかかり面倒に感じます。

なお、手続きに必要な書類は下記のとおりです。


  • 分籍届の申請書
    申請書は、役所のホームページからダウンロードできるので、印刷して記入します。
  • 本人確認書類の写し
  • 手数料(手数料分の定額小為替を郵便局で購入します)
  • 切手を貼った返信用封筒(宛名に自分の住所と名前を記入します)


本籍地の行政サービスセンターに取りに行く

平日の夜や土日に手続きをしたい場合におすすめの方法です。

自分の予定にあわせて、手続きをしに行った日のうちに入手できるのがメリットです。しかし、地域によって行政サービスセンターの営業日・営業時間が異なるので、あらかじめ確認が必要です。


近所のコンビニエンスストアで取り付ける

マイナンバーカードもしくは住民基本台帳カード(住基カード)を持っている場合におすすめの方法です。

役所が開庁していない早朝や深夜、土日祝日でも発行できます。市区町村によっては、役所で発行するよりも手数料が安くなる場合もあります。


分籍をする前にやっておくこと

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍後の本籍をどこにするのか決めておくことです。

いかなる理由で分籍をするにしても、手続きのときに必要です。ざっくりとでも決めておいた方がスムーズに手続きができます。

分籍後の本籍は、下記2つの条件を満たしている場所であることが条件です。


・日本国内であること
・分籍届を提出する時点で地番があること


地番は、かんたんに言うと「土地の住所」です。建物が立っている場所にはだいたいあります。極論すぎますが、観光名所やアミューズメント施設を本籍にしてもOKです。

ただし、今の住まいから離れすぎている場所を本籍にするのは現実的ではありません。戸籍謄本など公的書類を取りに行くことはあるので、今の住まいや住まいの近くにある観光名所にするのが無難です。


佐藤みなと
佐藤みなと

本籍をどこにしようか迷ったら、窓口の職員に相談するのもアリです。私が他の人がどこを本籍にしているか窓口の職員に聞いたときは、登録地として多い場所(観光名所)を教えてくれました。


分籍の手続きの注意点

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍の手続きの注意点は下記のとおりです。


分籍後に元の戸籍には戻れない

これは法的に定められています。

そのときの勢いで分籍の手続きをして、後悔しても後の祭りです。一刻を争うような手続きではないので、自分で納得してから手続きをしても遅くはありません。


家族関係は変わらない

分籍でできることは、家族と戸籍を分けることだからです。

分籍によって、家族や親せきと縁を切ることはできません。元の戸籍をたどれるので、調べさえすれば家族や親せきなどの血縁関係もわかります。

家族や親せきに分籍したことや現住所を知られたくない場合は、分籍の手続きとあわせて開示制限の手続きも行っておきましょう。


>>毒親と絶縁する6つの方法!実践・対策マニュアル


毒親育ちの子供にとっての分籍のメリットとデメリット

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

分籍の手続き自体には、メリットもデメリットもありません。

戸籍を取り付ける機会はあまりないし、書面上の手続きにすぎないので生活にも人生にも何も影響ありません。ただし、毒親育ちにとってはメリットがあります。

毒親育ちにとっての分籍のメリットは下記のとおりです。


  1. 物理的に毒親との心理的距離を置ける
  2. 毒親の情報を見なくていい
  3. 毒親に分籍がバレる可能性が低い


物理的に毒親との心理的距離を置ける

毒親育ちは、幼いときから毒親と無意識のうちに共依存しているからです。

毒親に対して違和感やモヤモヤした気持ちを持っていても、「家族だから」「親だから」という理由で毒親の言動に我慢し続けている毒親育ちはかなり多いです。毒親育ち自身も「こうあるべき」という思い込みもしやすく、息苦しさを感じます。

分籍は書面上だけの手続きにすぎません。ですが、自分の意思で毒親と距離を置いたという事実だけでも、毒親による精神的な負担をやわらげる効果もあります。


佐藤みなと
佐藤みなと

毒親のことも自分のことも落ち着いて向き合えるようにもなるので、自立の一歩にもなります。


毒親の情報を見なくていい

結婚、離婚、引っ越しなどの理由で、戸籍を取り付ける機会が「ゼロ」ではないからです。

未来に起こる出来事は予測できません。いくら「自分は結婚(離婚)しない」と思っていても、予期せぬ出会いやきっかけによって事態が変わることはあります。

年月が経って価値観が変わることもありますが、毒親を肯定的に受け止められるとは限りません。毒親から受けるストレスを少しでも減らすために分籍はは有効な方法です。


佐藤みなと
佐藤みなと

毒親の名前などを見ただけで心臓がどくどくしたり感情が揺さぶられたりして、時間をかけて元に戻さないといけなくなるのも辛いですよね。


毒親に分籍がバレる可能性が低い

親世代が戸籍を取り付ける機会はほとんどないからです。

親世代が戸籍を取り付けるとしたら、熟年離婚をする時か、父親か母親のどちらかが亡くなるときです。

けれど、2019年(令和元年)に離婚したカップルは208,489組。そのうち熟年離婚をしたカップルは40,395組で、全体の19%です。親の夫婦関係にもよりますが、統計結果からすると親が戸籍を見る機会は多くなさそうです。

また、親が亡くなっても、諸手続きの対応に追われて内容を細かく確認するどころではないでしょう。


佐藤みなと
佐藤みなと

例外的に、私は分籍したことが毒親にバレてしまいました。その原因は下記の記事を参考にしてください。



毒親育ちが分籍をためらう理由

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

毒親育ちが分籍をためらうのは、結婚や離婚など、分籍する具体的な理由がないからです。

分籍は、20歳以上の独身であれば誰もができる手続きです。ですが、書類上だけであっても家族との関係を切り捨てるような印象にも見えなくもありません。

毒親育ちによっては、「(分籍が)家族に対する裏切り行為になるんじゃないか?」「対応する職員に”この人、家族と何かあったのか”と思われるんじゃないか?」と不安になることも。

ですが、分籍の手続きは1時間くらいで終わります。職員もあなたの対応だけをしているわけではありません。いつ、誰に、どのような手続きをしたのか覚えていないはず。あなたが不安に感じることが実際に起こる可能性は、限りなくゼロに近いのです。

優先されるべきことは、毒親育ちのあなたが毒親から逃れることです。毒親によって辛い思いをし続ける必要はありません。


まとめ:必要なものをそろえて分籍の手続きをしよう!

毒親育ちの分籍の手続き|佐藤みなと

上記で紹介した「分籍の手続き方法」を実践すると、誰でも簡単に分籍の手続きができます。

最後にもう一度内容を確認しましょう。


分籍の手続きで必要なもの

・分籍届 1通
・戸籍全部事項証明書(戸籍謄本) 1通
・届出人の印鑑(認印でOK)


分籍は、生活や人生を大きく変える手続きではありません。「毒親と絶縁する」「分籍する」と決断できたら、実際に手続きをしてください。

手続きをすると、知らず知らずのうちに抱えていた毒親に対するストレスに気づけるし、毒親との関係だけでなく自分自身のことも客観的にみられるようになります。

上記の記事を読んでも分籍の手続きに迷いがあるなら、「実際に分籍をしたときの体験談」を知っておくのがおすすめです。具体的に学びたい方は下記にも目を通しましょう。


>>毒親育ちの私が分籍をした4つの理由と経緯


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